カードファイト!!ヴァンガード NEO

ヴァンガードを題材にしたオリジナル小説です。Twitter→ https://mobile.twitter.com/mizuiro_v

第3話 江藤カエデ

「あなた、名前は?」

「騎士導ユウキです。」

「騎士導、、、」

「?」

「あなたも大変ね。あんなのとチームメイトなんて。」

「いえ!赤峰さんはいい人です!」

「、、、あっそ。まぁいいけど。」

「頑張れよー!ユウキー!」

「準備はいい?」

「はい!」

普段より緊張している。

当然だ。赤峰さん達以外とファイトするのは初めてだ。

僕は、、、どこまでできるだろうか。。

スタンドアップヴァンガード!」

スタンドアップヴァンガード 。」

「スターダスト・トランペッター!」

「ブラックボード・オウム。」

グレートネイチャー!

リアガードを強化して戦うクラン!

もちろん、戦うのは初めて。

もぅーー!大丈夫なのかなぁこれ!

「僕の先攻です。ドロー。ライド、小さな賢者マロン!」

「私のターン、モノキュラス・タイガーにライド。アタック時、山札の上を1枚ドロップゾーンへ。」

「ノーマルユニットなのでパワープラス5,000」

抽選能力。

山札の上からドロップゾーンに落としたカードのタイプによって効果が変わる能力。

「ノーガードです。」

「ターン終了。」

〜〜〜

「立ち向かえ!僕の分身!ライド!!騎士王アルフレッド!!!イマジナリーギフト・フォースを選択です!」

「へぇ、アルフレッドねぇ。」(、、、赤峰、あんたもしかして)

「いいねぇ!ガンガン殴っていけー!ユウキー!」

「アタックです!」

「ガード!」

〜〜〜

「ターン終了です。」

よし、4点まで追い詰めた!

次のターンで決める!

「ねぇあんた。なんでアルフレッドなの?」

「え?」

「なんでロイヤルパラディンでアルフレッドを使っているのって聞いてるの。」

突然なんだ?

何故そんなことが今気になるんだ?

なんだっていいじゃないかそんなこと。

「どうしてそんなこと聞くんですか?好きだから使っているだけです。」

「そう。ならいいけど。」

変な人だ。

なにか含みを持った問いに少し嫌悪感を抱く。

「あなたのターンですよ、江藤さん。」

「ええ、スタンドアンドドロー。」

「そういえば、、、」

「?」

「そういえばあなたのデッキ、"ブラスター・ブレード"は入っていないのね。」

「え?」

「江藤!!ファイトに集中しろ!かき乱そうとしてんのか!!」

「!!」

赤峰さん。

どうしたんだ、いきなり大声出して。

そんなキャラでもないのに。。。

「赤峰、あんた、、、イザベルにライド、イマジナリーギフト・フォースを獲得。」

「イザベルのスキル、CB1、山札の上1枚をドロップゾーンへ。あなたのVがG3なのでイザベルの永続能力により、効果を全て発動。」

ノーマル、トリガー、オーダー。落ちたカードタイプによって効果が変わる抽選能力だけど、イザベルはその全てをカードタイプに関係なく発動できる。

、、、このターン、凌ぎきれるのかなぁ。

「アクセルを獲得。前列のパワー+5,000。」

「さすがカエデ様!このターンで決めちゃってください!」

「アタック。」

「!!ガード!」

「イザベルでアタック時、ドロップゾーンから2枚スペリオルコール。パワー+5,000」

攻撃回数が増えた!

ダメだ、Vをガードしてもリアガードの攻撃を防げない!

ここはクリティカルが出ないことに賭けてノーガードするしかない。

「ノ、ノーガードです。」

「ツインドライブ、ファーストチェック、セカンドチェック、ゲット、クリティカルトリガー。」

「あ!!」

「あなたの負けよ、騎士導くん。」

「ダメージチェック、、、トリガーなし。」

負けた。

あぁ、だから言ったのに。何を舞い上がっていたんだ僕は。

「騎士導くん。。」

「おい、赤峰!どこ行くんだよー!」

「、、、帰るぞ。」

「おい!しゃーねーな。平井ちゃん、ユウキ連れてこいよー!俺らは先行ってる!」

「は、はい。騎士導くん、行こう。」

「、、、はい。」

「カエデ様に逆らうなんで100年早いのよ!一昨日きやがれ!」

「、、、エミコ、口が悪いわよ。」

「騎士導ユウキ、赤峰は多分、気づいてるわよ。あなたの秘密に。」

「!!」

「僕の、、、秘密?」

僕の秘密。なんだ?僕に秘密なんてない。

ただ一つ気になることは、、、

「あの、江藤さん!さっきの、、、」

「?」

「あなたまさか本当に!?」

「はぁ、、、気になるなら私じゃなくて赤峰に聞きなさい。私はあなたの監督役ではありません。」

「わ、わかりました。今日は騒いでしまってごめんなさい。ではまた。」

「ええ、大会で当たったらよろしく。うちは出禁だけど。」

〜〜〜

 

急いで赤峰さん達を追いかける。

今日は走ってばかりだな。

負けた悔しさよりもモヤモヤが残る。江藤さんの質問の意図がわからない。

カードキャピタルについた。

「おお!もっと落ち込んでゆっくり来るかと思ったけど早く帰ってきたな!」

「はい、あの赤峰さん。」

「なんだ?負けたことが悔しかったのか?それとも出禁になってしまったこと?そんなことどっちも気にするな。次勝つためにどうすればいいか考えればいいだけだ。」

「いえ、それもそうなんですけど。」

「じゃあなんだ?」

「あの、、、"ブラスター・ブレード"ってなんですか?」

-to be continued-

ヴァンガードNEOはオリジナルルール、オリジナルカードです。実際のヴァンガードとは異なりますのでご了承ください。